サポート・レジスタンスを使いこなす
重要な価格帯の見つけ方から、エントリー・損切り・利確の設定まで実践的に解説します。
サポートラインとレジスタンスラインとは何か
サポートラインとは、価格が下落する途中で何度も反発してきた価格帯のことです。レジスタンスラインとは、価格が上昇する途中で何度も押し戻されてきた価格帯のことです。買い手が守り続ける床、売り手が守り続ける天井だとイメージするとわかりやすいです。
こうした価格帯が繰り返し機能するのは、多くのトレーダーが同じキリの良い数字や過去の高値・安値に注目しているからです。同じ価格帯に買い注文と売り注文が集中することで、実際にその価格が転換点として働くようになります。
サポート・レジスタンスはなぜ繰り返し機能するのか
この分野で最も実践的に役立つ考え方が「役割転換」です。一度突破されたレジスタンスラインは、その後サポートラインに転じることが多く、逆に一度割り込まれたサポートラインは、その後レジスタンスラインに転じることがよくあります。
これは心理的にごく自然な現象です。レジスタンスの下で買って含み損を抱えたトレーダーは、価格が再びその水準に戻ってきたときに損益ゼロで手仕舞おうとし、ブレイク後に買ったトレーダーはその水準を新たなサポートと信じて買い増しに動くからです。
例えば、あるコインが5万ドルを何度も超えられずレジスタンスとして機能していたとします。その後、出来高を伴って5万ドルを力強く突破しました。価格が調整を経て再び5万ドル付近まで下がってくると、今度はその価格帯がサポートとして機能し反発するというパターンがよく見られます。
サポート・レジスタンスの見つけ方
最も基本的な方法は、チャート上でスイングハイ(高値)とスイングロー(安値)を目で探すことです。価格が方向転換した地点をつないでいくと、自然とサポート・レジスタンスの候補が浮かび上がってきます。
3万ドルや10万円のようなキリの良いラウンドナンバーも良い候補です。さらに過去の出来高が特に集中していたゾーンも合わせて確認すると、より信頼度の高い水準を見つけられます。
ただし注意点があります。ある水準が何度もテストされるほど多くのトレーダーが注視しているということですが、テストされ続けても割れないからといって必ずしも「より強い水準」とは限りません。むしろテストが繰り返されるほど、いずれ突破するためのエネルギーが蓄積されているサインである可能性もあります。「タッチ回数が多いほど強い」と単純に考えないようにしましょう。
サポート・レジスタンスでエントリー・損切り・利確を決める
実践では、サポート付近でロングエントリー、レジスタンス付近でショートエントリーを狙うことで、はるかに有利なリスクリワード比を作ることができます。
損切りはサポート・レジスタンスラインを少し超えた位置に、余裕を持って設定するのがおすすめです。価格は反発する前にその水準を少しだけ突き抜けるヒゲをよく作るため、ラインぴったりに損切りを置くと不要に頻繁に刈られてしまいます。
利確は次の主要なサポート・レジスタンス水準の付近に設定します。こうしてエントリー価格と損切り価格が決まったら、あとはその値幅をもとにポジションサイズを正しく計算する番です。
サポート・レジスタンスでエントリーと損切りが決まったら → レバレッジを計算しに行く
計算機を使う →よくある間違い — サポート・レジスタンスを正確な一本の線と考えない
初心者が最もよく犯す間違いは、サポート・レジスタンスを正確な一つの数字として考えてしまうことです。実際にはある程度の幅を持った「ゾーン」として捉える方がはるかに現実的です。
価格はサポート・レジスタンス付近でぴったりその数字で止まるというより、少し突き抜けてから戻ってくることが多いです。エントリーや損切りを決める際も、正確な一本の線ではなく、ある程度の余裕を持たせて計画する習慣をつけましょう。
まとめ
サポート・レジスタンスは未来の価格を完璧に予測してくれるわけではありません。それでも、勘に頼ってエントリーや損切りを決める代わりに、客観的な価格水準を基準に計画を立てられるという点で、依然として強力なツールです。
サポート・レジスタンスでエントリー価格と損切り価格まで決まったら、あとはその水準に合わせてポジションサイズとレバレッジを正確に計算するだけです。